トタル社のドマルジュリCEOらのなんとも訝しい事故死


トタル社のドマルジュリCEOらのなんとも訝しい事故死 

 

同CEO、同社について、知るべきポイントが幾つもあります。


トタル社のロシアに於ける事業
EUとロシアとの関係強化を支持し、EUとロシアとの相互利益を冷静に見つめていた同CEO
米欧による対露制裁についての同CEOの見解
原料のドル決済を変えることを提案していた同CEO

 


ジェット機除雪車と衝突 仏石油大手CEOら死亡
テレビ朝日系(ANN) 10月21日(火)18時55分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20141021-00000050-ann-int
 ロシア・モスクワの空港で、フランスの石油企業大手の経営者が乗る飛行機が離陸する際に除雪車と衝突して大破し、経営者を含む4人が死亡しました。
  フランス石油大手「トタル」のドマルジュリCEO(最高経営責任者)らが搭乗するパリ行きのジェット機は20日、離陸しようと滑走路を走行していましたが、作業中の除雪車と衝突し、大破しました。ロシアメディアは、この事故でフランス国籍の乗員乗客4人全員が死亡したほか、除雪車の運転手が負傷し、入院したと伝えています。捜査当局は事故当時、運転手が酩酊(めいてい)状態だったと発表したほか、管制官が滑走路の指示を間違えた(註:ここ、引っ掛かります)可能性があると指摘しています。ドマルジュリ氏は、メドベージェフ首相も参加していた海外経営者の会合に出席するためにロシアを訪問していました。 
最終更新:10月21日(火)18時55分


トタル社のプロジェクトの今後
ロシアNOW 2014年10月22日  
http://jp.rbth.com/business/2014/10/22/50763.html
より

トタルはロシア企業と積極的に提携し、ロシアの石油・ガス分野への統合を今後数年で拡大する予定だった。

ドマルジュリCEOは対ロシア制裁を支持せず、原料のドル決済を変えることを提案していた、数少ない人物の一人であった。

ドマルジュリCEOはロシアとの関係強化の支持者で、ガスや他のエネルギー資源供給におけるロシアとEUの相互利益を冷静に見つめていた人だった。7月だったと思うが、ロイターのインタビューに応じた時に、ロシア産ガスを拒否した場合のEUの将来について説明していた。拒否すればEUはより高い価格でガスを購入しなければならず、不利になるという話だった。

ドマルジュリCEOの事故死が、これらの共同プロジェクトやロシアにおけるトタルの活動に大きな影響を与えるとは思わない。これらのプロジェクトの多くがすでに実施されており、中断する意味はない。トタルにとってプロジェクトは有益である。